発がん性が指摘されている高濃度のPFOS(有機フッ素化合物)
米軍厚木基地と本蓼川の地下水、蓼川の2か所で検出
市は米軍基地に管理の徹底と立ち入り調査を求めよ!
米軍の許可なしに立ち入り調査ができるように、日米地位協定の抜本改定を求めよ!
米軍厚木基地が高濃度で貯蔵
2021年12月11日の神奈川新聞は、米軍厚木基地でPFOSなど有機フッ素化合物が最大113億ナノグラムという高濃度で貯蔵されていることを報道しました。
PFOSなど有機フッ素化合物は発がん性が疑われており、現在は製造も輸入も禁止されている物質です。米軍がPFOSなどを高濃度で貯蔵していることは大きな問題で、基地外汚染の懸念があり、市民への健康被害が心配されます。市は米軍に対して管理の徹底と立ち入り調査を求めるべきです。
また、環境を汚染する事故が起こった時には日米地位協定の環境補足協定で、国や県が米軍に要請して米軍が許可すれば立ち入り調査ができるようになっています。けれども、あくまでも米軍の許可が必要です。これでは、日本側は十分な調査は出来ません。ドイツやイタリアでは、汚染事故があれば米軍の許可なく立ち入り調査ができます。
日米地位協定も、こういう事ができるように抜本的に改訂すべきで、市も強く求めるべきです。
厚木基地爆音防止期成同綾瀬支部では12月24日、基地政策課に聞き取りと要望を行いました。
本蓼川の地下水と蓼川2か所が汚染
環境省の調査では2021年6月に本蓼川の地下水が1300ナノグラム、国の暫定指定値の26倍という、地下水では全国一の高濃度のPFOSで汚染されていることが分かりました。