発がん性が指摘されている高濃度のPFOS(有機フッ素化合物)汚染

本蓼川の地下水と蓼川2か所が汚染

 環境省の調査では2021年6月に本蓼川の地下水が1300ナノグラム、国の暫定指定値の26倍という、地下水では全国一の高濃度のPFOSで汚染されていることが分かりました。

 2021年1月の県の調査では、蓼川の立川橋(180ナノグラム、中原街道の上流)藪根橋(120ナノグラム、上土棚南「シャトレーゼ」前の通りにかかる橋)で国の暫定指定値を超える汚染が確認されています。

  基地から汚染水が放出されたことも 

 PFOSは泡消火剤に使われていますが厚木基地では2009年から2016年までに、泡消火剤が絡む大規模事故が少なくとも5件発生しています。

 2019年11月には基地の格納庫の一つで大規模な火災が発生。消火のために約1万5千リットルの廃水が生じ、基地の下水処理場から放出されました

2018、同じ格納庫の消化設備で実施された海軍のサンプリングでは、PFOSの値が1リットル当たり400万ナノグラムと、国の暫定指定値(1リットル当たりPFOSとPFOA合計で50ナノグラム)の8万倍と高濃度となっています