騒音評価は、ハイリー・アノイアンスで実施を!

 ハイリー・アノイアンス(HA)とは、聞きなれない言葉ですが、欧米では主流の考え方です。

 「アノイアンス」とは英語で「いらだち」「悩み」「腹立ち」といった、比較的深刻な被害感が含まれており、欧米における社会調査では広く使用されています。

 ハイリー・アノイアンス(HA)とは、社会調査で「非常に悩まされている」と回答した人(72%HA)が何割いるかという考え方で、騒音で実際に苦しんでいる人の割合を反映したものとなります。

 第五次厚木基地爆音訴訟の第17回口頭弁論で、横浜国大名誉教授の田村明弘さんは、同じ音量(㏈)でも軍用機は他の発生源と比べて、「うるさい」と感じる人が特別多いことを明らかにしました(下の図)。

 騒音度調査はハイリー・アノイアンスの考え方で行い、他の騒音規制と同じ水準の72%HAが30%となるようにすべきです。