古塩市長は「目指すまちづくり」の第一に、「スマートインターと道の駅の整備」を掲げています。スマートインターは来年夏開通の予定。
道の駅は2022年度開業の予定。市役所北側の農地約1ヘクタールを買い取って、地場の畜産物や加工品の販売を行う予定です。畜産振興施設も併設し、用地買収や実施計画などに約7億円の予算を確保したとのことです。
地場の野菜は中心ではありません。農協は現在、深谷にあるグリーンセンターで地場野菜の販売を行っていることで手いっぱい。道の駅に野菜を供給する余裕はありません。
道の駅については、指定管理者をめざして市内の畜産農家4戸7人が「株式会社あやせ道の駅」を設立したとの報道が7月末にありました。
中心になっているのは「高座豚手造りハム」経営者の志澤勝さんと「鈴保養鶏園」経営者の鈴木光雄さん。
道の駅開設の目的として市は地域振興を掲げていますが、市の畜産農家は14戸とごく少数。そのうち最大の6戸がいる養豚部会は関わっていません。地域振興の広がりは期待できません。。
また、市役所北側にはすでに飲食店が軒を並べ、大型スーパーも近くにあります。これから道の駅を作って高座豚手作りハムなど市内の畜産品を中心に販売したり、食堂を作ったりしても、経営が成り立つのか、大きな疑問があります。
道の駅開設で一部の企業と地権者だけを潤し、不要不急でお荷物になりそうな事業はやめて、コロナ禍で苦しむ弱者労働者、中小企業支援に力を注ぐべきです。