最初に高齢者のバス利用補助をしないか、です。
9月議会で安藤議員が同様の質問をされ、今議会でも昨日、上田議員が同様の質問をされました。高齢者が増えている中、日々の生活の中で移動手段の確保が、重要な課題となっています。市ではコミバスで高齢者割引をしていますが、コミバスが通る路線は、民間バスが通らないとろで、市内でも限られたところです。
こうした中、高齢者のバス利用へ補助を、民間のバスにも実施することで、移動利便性の向上を図ることができると思います。
「高齢者のみを対象としたさらなる支援は難しい」ということだが、これからますます高齢者が増えていく。自動車免許の返上者も増えていく。当然、移動手段は家族か友人、知人の車に同乗するかバスかタクシーなど、業者の車に乗ることになる。
高齢者が元気で生き生きと暮らせるようにするには、日々の移動手段の確保が重要な課題となっている。
「高齢者移動支援策は、住民参加型の福祉団体育成事業を実施して、立ち上げを支援していく」ということだが、それには人材が必要で、時間がかかる。また、「住民参加型の福祉団体による高齢者移動支援」については、利用する人の命を預かる事業であり、そう簡単にできるものではない。
横浜市旭区のコミュニティーバス「四季めぐり号」は、高齢者らの生活の足を支える地域交通の「期待の星」として、運行委員会が国土交通大臣から「まちづくり功労者」として表彰されたほど評価が高かったが、事業の採算が合わないために、今年の10月、6年の活動を終えた。この事業には地元のタクシー会社が採算を度外視して運行していたが、採算に合う1日平均130人以上の利用に届かなかったという。それでも、1日平均100人近くの利用者がいたということだから、ある程度の需要はあります。
その需要を、大きな負担をしないでどうやって満たして行くかということが課題となっている。それは、本市でも同じこと。それにしても、事業のむつかしさが露呈されたと言える。高齢者の移動支援策は、当面は民間バスの利用に補助をつけるやり方が一番実際的だと思う。
市としては福祉団体育成事業に力を入れるということだが、利用者の命を預かるという責任の重さと、事業として成り立つのかというむつかしさがある。これにこだわらずに、当面は民間バスの利用者に補助を出すやり方が現実的だと思う。年間5千円の負担で、コミバスも民間バスも市内を通る路線は乗り放題とすると、高齢者の外出機会も増えて、健康で生き生きと生活する支援になるのではないか。